
大好きの意味
第3章 昼休み
「ただいま~」
小さい声で、そろーりと皆の元に戻った私は静かに戻ったのになぜか気付かれてしまった。
「あーおかえり~!」
「た、只今~」
「あれ?なんか翔顔赤くない?」
「え?な、なにが?」
「本当だー」
「何でもないよ?」
上手く誤魔化すつもりだったのに声が裏がえってしまった。すると、皆にわかってしまったのか
「あ、裕翔君とえっちな事してきたんでしょー」
「えー?翔やらしーー」
なんて皆がキャーキャー騒ぎ出した。私は
「もう止めてよー///」
なんて誤魔化しきれない恥ずかしさを懸命に手を降って否定してた。するとなんだか視線を感じてたので見てみると、ちらちら感じる目線は桃ちゃんだった…
「宮崎さん!」
―…え?
急に体に走った衝撃は桃ちゃんに気を取られてた私には予想外過ぎて何が起きたのか分からなかった。
「好きだあーー!!!」
クラスの男子が私に急に抱きつき、胸に顔を埋めてなんだか愛の言葉を叫んでいる。
皆が慌てて、その男子を引き離してくれたが、暴れてしまって大変だった。しばらくして来た先生に取り押さえられ、その生徒は保健室に連れて行かれた。担任の先生は私に優しく言葉を掛けてくれた。
「宮崎、大丈夫か?」
「…はい。」
「ん?…宮崎、お前?」
「…?」
「ああ、いや何でもない…」
先生は顔を赤くして、口に手を当てた。
「宮崎、あいつはお前のことが前から好きだったようだ」
「…はい」
先生は、抱きついてきた子の言い分を話した。
「怖かっただろうし、あいつがした事は間違ってるけど今度謝らせるから許してやってくれ」
「……はい。」
私は皆に心配されながら席についた。
