
大好きの意味
第4章 放課後
放課後、裕翔の家に着いた私は今日起こったことを全て話した。
裕翔は凄く難しい顔をしてて、黙って聞いていたけど、話し終わると「そっか…」と言ったまま黙ってしまった。
何か悪いことでもって言ったかなって思って、顔を覗き込んだら急にギュッて抱きしめられてびっくりした。
「…ゆ…ぅと…?」
「………」
「ゆうと?」
「…あ、ごめん」
「どうしたの?」
「これからは、学校ではキスだけにしよっか。」
裕翔の提案は訳がわかんなかった。
「なんで?」
「なんでも」
「………」
「翔が襲われたら困るだろ」
「………うん」
「翔?…大丈夫?」
「…うん。でも裕翔が私にキス以外のことするのと、襲われそうになるの関係ないよ?」
「関係あるよ」
「…なんで?」
「…翔はわかんなくていいよ。男の問題」
「…ふーん」
私は裕翔が教えてくれないことが、何か気になったし、教えてくれないのは寂しがったけど、裕翔が私を大事にしてくれてることがわかったからそのままにして置いた。
