学園ゲーム~恋の行方は~
第7章 貞操の危機
「それにしてもそんなもの何時も
持ち歩いてるんですか?
…流石“腐男子”、ですね…クス」
後半は捺希に聞こえないように
声を落として聞いたら、
西鬼さんの耳がピクリッ。と動いた。
「そ、その単語を知ってるって
事は…もしかして酉門くんも…?」
ゴクリ。と喉を鳴らす
西鬼さんに、ニッ。
と口端を釣り上げる俺。
「えぇ。俺も…腐男子ですよ」
そう言った瞬間。
俺の手をガッ。と握った
西鬼さんの手から機械が落ち…
地面と接触!
…かと思いきや、
敬太さんがギリギリの所で
何とかキャッチ!
ナイスファインプレー。
と敬太さんに目で伝えたら、
そらどうも?とクチパクした。
そして当の西鬼さんは、
俺に興奮混じりのキラキラした
目でじっと見つめていた。