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泡。

第6章 なんだこれ。

私は保健室の
ベッドに入った。

そして保健室の先生が
ベッド周りの

カーテンを閉めてくれた。

そのお陰で、
私だけの空間ができた。

私は掛け布団を頭の
上までかけた。


私はさっきの事を
思っていた。


なにこれ…
漫画みたい。

お互い「付き合おう」
とか漫画だけだと
思ってた。

ありえない。

しかも、さっき
の光景
見てられなかった。

具合悪いなんて嘘。
良かったねなんて嘘。
私って嫌な奴。




あれ?
なんで私こんなに
さっきの事
思ってるんだろう?

私の頬に生温かい
粒が通り、
その粒は枕に染み込んで行った。


私、松本の事が
好きだったんだ…。

今頃気づいたなんて
ばかだなぁ…。

私は悲しみを忘れるようにゆっくり目を閉じて
眠りについた。

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