
春夏秋冬
第1章 出会いの春?
「好きな子は…いないよ」
!!!
まさか答えてくれるとは思わなかった。
絶対無視されると思った。
「美桜!帰るわよ!」
下から大きな声がした。
すると美桜ちゃんは立ち上がり玄関の方に向かった。
急いでその後をおった。
「お邪魔しました」
「ほんとにご飯食べていかない?」
何故か僕のお母さんは膨れていた。
話の内容から察するにもうちょっと話したかったようだった。
「ごめんなさい。主人が帰ってくる時間なので。また誘って下さい」
「そうですか…、またお誘いしますね?」
「お願いします。お邪魔しました。ほら、美桜も」
「お邪魔しました」
「じゃあね!裕輝くん!また美桜と遊んで上げてね?」
「うん!またね美桜ちゃん!」
美桜ちゃんはなにも言わず頷いた。
本永親子が帰った。
美桜ちゃん可愛いかったな。緊張していたのか静かだったけど。
僕は美桜ちゃんに一目惚れしたようだ。
今日一日じゃ、これと言って情報を集められなかったけど、これからたくさん会うだろう。
だからいいや!
第一章 出会いの春? 完
