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第1章 2099年12/24

<おはようございます、起床予定時刻を迎えました。本日は12月・・・>
アラームと共に部屋の明かりが灯るとふと目を開ける。

目の前の液晶が点灯すると
[二番のスーツと四番の靴下、あと。。]
<本日は商談がございますので七番の時計でいかがですか?>
[あぁ、じゃあそれを。]
<本日のモーニングセットをお選びください>
[じゃあ。。トーストセットでいいや]
<かしこまりました。配膳まで三分>
便利なものだ。アンドロイドが声をかけるだけで全てをこなしてくれる。

[今日は忘年会で遅くなるから晩飯はいらないから。んじゃいってきまーす]
トースト片手に玄関へ向かうと部屋の明かりは自動で消灯しドアが自動で開く
(あー、クリスマスに忘年会って。。どんだけ寂しい会だよ。。。)

寝癖を直さずトーストをくわえアホ面で駅へと歩く彼は足元 幸秀-アシモト ユキヒデ-
24歳を迎えた社会人一年生。
中級大学を出て中級企業に勤めて平凡な独り暮らしもちろん彼女はなし、趣味はオンラインRPG。

21世紀の終わりを迎えようとする中で向上しすぎた文明は手に負えない事件を巻き起こす。

この男は今はなにも知らない。

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