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本当の愛とは...

第1章 女を買う男


15人もいるのに、誰も喋らない。

喋ってると言っても、独り言くらいだ。

口のなかから、ふうっと煙草の煙をはくと、ユラユラと煙が天井へと舞い上がっていく。


“冷房ついてねぇじゃん"

煙を見ながら、右手に持っていた、厚手の紙で、自分を仰いだ。

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