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本当の愛とは...

第1章 女を買う男



私は2本目の煙草に火をつけながら、叫び声の方へ視線を向けると、さっきまで振る舞っていた女が、その場にしゃがみこみ、体を震わせて泣いていた。

その女の手には、3という番号札が握られていた。

泣いても喚いてもどうにもならない。

そんなこと、ここにいる全員がわかっているはずわ、

“最後の悪あがきかよ"

私は煙草のフィルターを噛んだ。

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