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幼なじみ

第1章 幼なじみ





「じゃ、行って来る。」



 そう一言声をかけ、一歩外へ足を踏み出すと、俺の身体はいっきにひんやりとした冷たい空気に包み込まれた。


あまりの寒さに、今出てきたばかりの家の中へ戻りたくなる。


少しでも暖かくなるように、首に巻いたマフラーで口元を覆い、両手をポケットの中に突っ込んで俺は歩きだした。


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