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7人の王子様~君は誰を~

第4章 出逢い




「早くいかねぇと」


勇人がそう言うと
私達は体育館に向かって
走り出す。



ドンっ


「きゃっ…」


私はちゃんと前を
見ていなかったせいで

誰かに当たってしまった。


「…ぁ…ごめんなさぃ…」


そう言い、ぶつかって
しまった相手が
尻餅をついた私に
手を差し出す。



なんという小さい声だろう。

髪の毛はボサボサで
メガネをかけていて
前髪が長すぎて
ちゃんと顔が見えない。


 

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