好きだってっ!?
第3章 再び
「……し、し」
俺が驚きのあまりどもっていると、
そいつがあの笑顔で言った。
「…あなた、聖也さんですよね…」
そうだとも、
え?
なんで名前知ってんの…?
そうか、気になってたこいつの最後の言葉…
俺の名前を呼ぼうとしてたのか
デモナゼオレノナマエヲ?
「…鏡……知り合い?」
「何で名前知ってんだよ…」
「………え?
まさか…」
その時、晋が拳を握って俯いたのを俺は気づいていなかった。
「…そりゃ、あなたに聞いたんですよ、酔ってたんで覚えてないでしょうけど…」
笑顔のまま淡々と話す。
「…でも、また会えてよかっ…」
ガツンっ