好きだってっ!?
第3章 再び
しばらく歩いて、人通りが多い道に出ると、
晋の腕を放した。
「…晋、殺すって言おうとしただろ」
「ああ、何か?」
「…お前らしくないな」
「…そうかな?
本当の俺を知らないだけだろ」
「…え、まだ俺に知らないことなんてあったんだ?」
「…ああ、たくさんね」
「…なんか、嫌な感じだな…
お前は俺のほとんどのこと知ってんのに」
「…そのうち解るでしょ、」
「…だったら良いけど…
でも、まあ有り難う
まだ心配してくれてたんだな」
「…別に、礼なんかいらないよ。
いつもの事だし」
「…ん…でも、有り難う」
「…どういたしまして」