
YOU were...
第9章 第九章
「え、ラブホ?入るの?」
「俺のこと好きなんだろ?じゃあ行くしかないだろ?」
「なにそれ?」
「おれまだ返事してないよな?」
「え?」
「またやってみてそれでお前と付き合うか決めるから。
付き合いたいならついてこいよ。」
今までにみたことのないような雄が目の前にいる。
愛美は怖くなった。ラブホに行くのは初めてだった。
「初めてだから怖いの。」
「なんだよそれ。優しくしてやるから…
って待て、お前初めてじゃないだろ?」
「違うー!こーゆーとこが初めてなの!」
道行く人が愛美の声に振り返って笑う。
恥ずかしくなった愛美は道に背を向けてホテルへと雄のことを引っ張った。
