
YOU were...
第2章 第二章
「ねぇ、鈴木さん!さっきの話だと、彼氏いないの?」
唐突にそんなことを聞かれて気まずい空気になった。
「いないですけど…」
「じゃあ好きな人は?」
「いないです…」
高1のときに中学のときの同級生にふられてから
恋と呼べるような恋はしていなかった。
電車で見かけるイケメンに目をハートにするくらい。
「そうなんだ。彼氏ほしくないの?」
なんだ、大地さんっていまどきはやりのロールキャベツ男子か?
「ほしくないって言ったら嘘だけど…いなくても楽しいからいいかなって」
「いなかったらえっちなことできないじゃん。」
