
YOU were...
第3章 第三章
「お邪魔します!結構綺麗にしてるんだねー!」
「…まあな!とりあえずここ座って」
雄は黒いソファを指差して、部屋を出て行ってしまった。一人取り残されて少しさみしくなった。
「お茶持ってきた!」
雄はリビングにお茶を取りに行ってくれたのだ。
「ありがと!」
「俺、女の子一人だけ呼んだの、初めてなんだ。」
「そうなの?」
気まずい。沈黙が続いた。
「てかさ、メアド知らないよね、教えてよ!」
「もちろん!そいえば知らなかったんだね」
バイト先でメアドを知っているのはまどかさんだけだったのだ。
「大地さんのこと、どうするの?」
「え…大地さん…。」
「ごめん、話したくなかったらいいよ。」
「うん。私は彼氏ほしいけど、好きになれそうにない人と付き合って良いのかわからなくて。」
