テキストサイズ

告白

第7章 《初》


♪~♪~♪~♪~♪~

今日は1ヶ月記念日っ

朝6時から電話がきた

『んー…まだ6時だよ...』

『買い物するんだろ?』

『ん、するよ』

『あ、おめでとう』

『ん、』

『うわっ!』

『眠たいのー』

『じゃ、7時30分駅集合』

『...7時30分ね、はいはい』

『じゃっ』

ぶつ...

『んー…7時30分...』

.........7時30分!?

は!?

やばいじゃん!!

何言ってんの、たっくん!!

支度1時間30分で終わるかっつの...

猛スピードで支度を始めた

『ばかたくーっ』


『ゼェハァゼェハァ...』

『ああああ...15分遅刻だよ、夏音ちゃん』

『ばかたくばかたくばかたくっ』

『ひどいよぉ』

『あたし、めっちゃ大変なんだから』

『お疲れさまです』

ぺこっと頭を下げて笑った

『笑うなっ』

『さ?行きましょう?』

『...ん』

『まずは...』

『服でしょっ』

『ちゃんとお金持ってきた?』

切符を買いながら聞いてきた

『...ちょっと待って、プレゼントとか考えないわけ?』

彼氏、男としてあり得ないだろ、おいっ

『え、俺服買いたくない』

『ばかたく!!いいよ、自分で買いますー』

『よしよしっ』

ニコニコしながら頭を撫でるたっくん

無性にイラついた

『1ヶ月、早いね』

『そうだね、あたしにとってどんだけ災難だったか...』

『しあわせな証拠じゃん』

『...』

『...夏音、しあわせじゃなかった?』

あたしが何も答えないのでたっくんは、座ってるあたしの前にしゃがみ込んで困った顔をして聞いてきた

『...たっくんは...しあわせ?』

『...えっ』

『たっくんは、しあわせ?』

『何聞いてるの?』

真面目な顔で言われ、驚いた

『ごめん...いいのに、無理しなくたって...』

『ばかはどっちなの?』

『へ、』

顔色一つ変えずに聞いてくるたっくんが怖かった

『おれ、夏音を好きになってから世界一しあわせものだと思うんだ』

『へっ』

思いも寄らない言葉が返ってきて固まってしまった

『おれは夏音といてしあわせです』

ゆっくり丁寧に言われたその言葉があたしを泣かせた
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ