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告白

第1章 《出会い》

―キーンコーン

『かぁのぉんー』

『おっ...ななみぃー』

『おっ...じゃないよ!
授業中ずーと寝やがって』

『えへっ』

『早くお弁当食べるよっ』

『うんっ』

せかせかものの大親友

隣でさっさと支度してる大親友は

宮島七海(みやじまななみ)

1年からの仲で姉的な存在

『...それでさあ』

『...っ』

『うわっ!かのん最低っ
また人の話聞いてなかったね!?』

『ご、ごめん...』

あちゃあー

『で...なんでした?』

『いつもなら絶対
話さないけど今回は特別』

『なぜに?』

『しあわせなんだもんっ』

『...いわゆるおのろけね
はいはい』

『かのんのぶぁーか』

『で、なんなんだい』

ななみには1年ちょっとの
らぶらぶだぁりんがいる

だからlunchtime=おのろけtime
なのだ...

『昨日ねっヒロの家行って
一緒に勉強してたんだぁ』

『うんうん』

『そしたらまあ!「なな、俺ななしか考えられないみたい、勉強進まねえ」って言ってきてぇ、4時間お散歩したのお』

『あいかわらずあっついなぁ』

わたしはわざと手で
ぱたぱたと仰いだ

『いいだろぉ~』

『いいですね、わたしは
なんにもないから』

『かのん好きな人いないの?』

『うん』

『学校生活つまんないね』

『いや、ななみのおのろけだけで
やってけてますね、はい』

『そらよかった』

『でも恋したいですね、はい』

『そぉなん!?』

『そらそぉよ』

『―白咲?』

『おお、、、、だれです?』

『わりっ...名前知らなかったんだ』

『いやぁ...顔も知りませんね』

『...失笑』

『で、なに、あんた。
あたいらの幸福な一時を
邪魔するとか1回刺すぞ、おら』

『いや、そんなつもりなくて...
白咲の名前、なに?』

『...は、』

『か、のん...ていうの?』

男は水筒に書いてある名前を読んだ

『そうです』

『俺、滝本拓也!』

『...はい』

『よろしくなっ』

『...は』

びゅんっ―

『ひゅーひゅーっ!
かのんちゃんへの愛の告白っ
じらしますねえ』

『告白ていわんだろ』

『今後が楽しみだっ』

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