
告白
第3章 《1日》
ガラガラ...
『おはよー、夏音っ』
おわっΣ
『...たっ!』
『相変わらず拓也と夏音は仲いいね』
『あ、七海っ...相変わらず...?』
『昨日のことは拓也に聞いたよぉ』
何で言うんだっ
...という目でキっと拓也を睨む
(ごめんね...)
目で訴えてきた
(ばーか)
くちぱくで伝える
このやりとりがおもしろくて2人目を合わせて笑った
『HRはじめるぞ』
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『『かぁのぉん~』』
『えっ!』
七海と拓也が同時にやってきた
『ちょ、たっくんは友達いるでしょ』
『おれ夏音しか友達いらないっ』
『そぉいぅ問題かぁ...?』
『ちわ』
『...っえ』
男子3人がこっちにやってきた
『おれら拓也のダチなんだけどよ、こいつまじでお前のこと愛してっから』
とだけ言うと、飯だぁとか言いながら教室を出てしまった
『...は、い?』
『ご、ごめんね...』
『いや、いいんだけど...』
『さ、食べるわよっ』
のんきな親友だこと...
『ねえ夏音、食べたら屋上行こうよ』
『いいよ?』
『ありがとう』
うっわ...
なにこのさわやかsmile...
は、はあとに刺さったΣ←
『どうしたの?心臓痛いの?』
『はっΣ...ちがうっちがうよ』
なにあたし心臓押さえてんの
『さっ行こうよ』
『じゃあ七海いってきます』
『お前ら熱いっ!さっさと行きな』
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『でもなんで屋上...?』
『2人になれるでしょ?』
『まあ、ね』
ぎゅ―――
『っ...』
どうしてこんなに積極的なの...
あたしどう反応したらいいの...
『おれ、無理っ!夏音と友達なんて無理だよっ』
『...たっくん?』
『彼女じゃなきゃいやだっ』
『たっくん...』
『夏音っ...おれ大好きだよ、夏音のこと...ねぇ...それ以外に何がいるの...?』
『拓也ぁ...』
なんだか泣けてきた
拓也があたしのことこんなに想ってたなんて...
この気持ち無駄にしちゃだめだ
『おれの...おれの夏音に...なってくれますか...?』
『...はい』
『夏音っっ』
『うぅっ...ありがとう、拓也っ』
そして
あたしたちはつきあうことになった
