ボカロ物語長編集
第2章 ありがとう
そんなこんなで
文化祭が始まった。
「すみませーん!」
「注文いいですかー!」
「メイドさんこっちきてー!」
と、あちこちで
呼ばれ大忙しだ。
「あ、あの…一緒に
写真いいですか…?///」
「ん?」
恋が二人組の女の子に
写真を要求されている。
……やだな。
そんな私の視線に
気づいたのか、
「ごめんね、写真はNGで」
グイッ
「この可愛いメイドと俺の
ツーショットならっ」
と、ピースをする。
「は、はい!///」
パシャ
私は驚いたままの顔で
撮られてしまった。