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ボカロ物語長編集

第2章 ありがとう



いくら恋の名前を呼んでも、

ゆすっても目を開けてくれない恋。



どうしたの?


寝てるの?








「おねぇちゃん、大丈夫かい…?」



私は大丈夫に決まってるでしょ!


と、心配してくれたおじさんに
キツく怒鳴ってしまった。


でもね?

恋が目を開けてくれないの。

イタズラが好きだった恋。


もしかして、
私を驚かしたいのかな


私、恋を振っちゃったし…


ねぇ!そうだよね!……恋。


ピクリとも動かない。



……私は現実を、
受け止める事なんてできなかった。



 

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