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365日。

第2章 ありがとう。

「うん。奏多はつかさを大事にしてあげてね。」
「おう…………。決まってるし。」

席についた私は
奏多と途切れた会話をする。
奏多はつかさが好きなんだね、本当に。

現実は少女漫画みたいに運命を知らない。
運命って何?
恋って何?

―――全部、忘れたい。
チョークが落ちた。
割れた。
修復不可能。
でも、まだ使える。

―――心。
割れても、修復不可能。でも
使えるこの心。


チョークも心も折れたら捨てたくなるのだろうか。


「…奏多……………?????」


え……!
「…奏多!!!!」

大声で叫んでしまった。

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