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第1章 prologue





下校の鐘の音と共に沢山の中学生が校門を通る。




校門を過ぎ、グラウンド横の石で出来た塀に目が止まった。



赤いチョークのようなもので書かれたばってんが目立つ。



私は手を伸ばし触れてみた。


乾燥した土がへばりついていて、思わず手を払った。



あまり人が通らない道なので誰も気付かないと思ったのか




最初は深く考えなかったが、毎日ここを通ることになってから日に日に赤いばってんが薄くなっていくのが分かる。



原因は、風か雨か…



このばってんは何を表しているのか


ここを通る度に気になるようになった。



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