愛恋縁一方的愛情劇
第4章 二重人格?多重人格?
朝、目が覚めると目の前がグチャグチャになっていた。
「な…に、これ」
まるで強盗が入ってそこら中を漁ったみたいな感じ。
「あ…」
惇君は…?
周りはグチャグチャになっているのに不自然に机は綺麗なまま、そして机の上にはおにぎりと沢庵が置いてあった。
そして、置き手紙に「俺学校行くから。朝飯はこれで勘弁な。」って。
これ、惇君が握ったおにぎり?
…めっちゃ旨いじゃん!!
形も綺麗だし…、沢庵うまっ!
…にしても、この汚さぶりは…いつの間にこんな風になったのかな…。
惇君のこの朝のノホーンて感じを見れば、別に強盗が押し入った訳ではないわけだ。
あ…単純に、惇君が学校に行くとき無いものがあって探して…みたいな。
…無いな、だって惇君の鞄いつもぺちゃんこだもん、中身が入ってる訳がない。
じゃあ何で?
…二重人格?
…惇君二重人格みたいなこと言ってたよね、たしか。
…………にしても、…荒れすぎ(笑)
しょうがない…、今日はこの散らかされた部屋を綺麗にする事で時間を潰しましょうかね。
僕は、惇君の散らかった家を綺麗に掃除し始めた。
そいや、惇君って一人暮らししてるんだって!!
凄いよね、僕も幼なじみながらなんにも知らなかったよ。
惇君が僕のことを知らなかったように。
さて、掃除掃除っ!