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気になるアイツ

第4章 混乱

土曜日。

昨日はあのまま寝てしまったのか、休日だというのに空腹で目が覚めてしまった。

十分な睡眠時間の割にはスッキリしていない。


まぁ原因はわかってるけどなぁ


階下に食料を求めにいくと、休日なのに母も梨江子もリビングにいた。

「おはよう。早いのね」

「うん、腹減ってさ…」

「待ってて?今、用意するから」

「うん…」

母との日常会話をしながらも、気になるのはテレビに視線を向けたままの梨江子だ。

いつもだったら、話しかけることはない。

「おはよう…」

「!…おはよう」

朝の挨拶なら違和感はないだろうという軽い気持ちだった。

でも異常なまでの反応があった。

「まあああああ!!初めて見た!!」

「お母さん、うるさい」

「いいじゃない!うれしいんだから〜」

母はその後鼻歌を歌いながら朝食の準備をしていた。

それくらい珍しいことだったのだ。

俺が朝から梨江子に話かけることは…

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