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気になるアイツ

第4章 混乱

夢だったのだろうか…


隣に座って朝食を食べている梨江子をチラ見しながら、俺は昨日のギャルメイクな梨江子を思い出していた。

今隣にいるのは、家用の眼鏡だが黒縁の幅が多少狭いだけの堅物眼鏡、緩くだかしばってある髪、当然すっぴん。

ギャルとは程遠い。


化粧ってこわいよな…


「…何?」

「え?」

「だから、何でそんなに見てんのよ?何かついてる?」

「いや、ごめん。なんでもない」

「…ごちそうさま」

明らかに機嫌を損ねた。

本人から突っ込まれるほど見てたのかと思うと、俺は恥ずかしさでごまかすしかできなかった。

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