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気になるアイツ

第10章 文化祭の告白

辺りはもう薄暗くなり始めていて、後夜祭も終わりに近づいていた。

屋上に上がった俺は、持ってきていた缶コーヒーを開けると一気に飲み干すと、缶を握りつぶした。

さっき見た光景が目にちらついてイライラしていた。

告白すると言っていた藤島、実行する勇気は尊敬に値する。

だけど…

頭を抱えた。

考えるのも億劫だ。

答えを出すのは梨江子、俺がいくら考えたところでどうにもなりはしない。


それが悔しくもあったが…


付き合い始めたら、藤島の前でもメイクをするようになるのかな…


そう考えた時、俺は猛烈ななんともいい難い感情が俺を襲った。





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