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バスの中で携帯をいじってる梨江子の顔を盗みみたが、つまらなそうな顔をしてる割には指は高速でボタンを打ち続けている。

顔をあげる気配はなし。

俺も参考書に目を戻した。


あれがあぁなるんだからなぁ…


彼女の秘密、たぶん今の所は俺だけが知ってる秘密。


女はわかんないわ…


にやける顔を抑えることはできなかった。