さくらさく
第7章 6*祐樹の過去1st*
「日向…」
なんで日向はこんなに真剣に考えてくれてるんだ?
「な。オレも着いてくるから、祐樹の母ちゃんに言おう。」
母さんに…
俺も何回も言おうとした。
だけど、俺の一言で家族がバラバラになるって考えたら…
「大丈夫だよ。祐樹にはオレがいる。」
「おー……」
嬉しい。
俺にとって日向の存在がこんなにも大きかったなんて…
「日向。」
「ん?」
「行こう。」
「…!!そーこなきゃなっ!!」
俺は決心した。
母さんに…言う。
たとえ、家族がバラバラになってしまっても…