さくらさく
第8章 7*祐樹の過去2nd*
「母さんただいま…っ」
やばい…
声震える…
「おかえりなさい…あら、日向くん。」
「ひさしぶりです!!相変わらず綺麗ですね!!」
「やだ、日向くんやめてよ。」
「ホントのことですから!!だから祐樹もこんなに…」
「日向。」
俺がそういうと黙った日向。
「か、母さん…」
「なぁに?」
母さんはなにも知らない。
俺の大好きな笑顔で笑う。
「大事な…大事な話があるんだ。」
「え…?」
母さんの顔色が変わった。
最近の俺は自分から話そうとしなかったから…
「ち、ちょっとまってね?今ジュース出すわ…」
「いい。今すぐ話したいんだ…」