どらくえ3
第8章 ロマリア
宿屋に帰るとムタイは風呂上がりの一杯ですっかり出来上がっていた。
「ロマリア最高じゃの!酒はうまいし、風呂はいい湯で、おねえちゃんもべっぴんじゃ!」
ムタイ、酒と風呂はいいが、それは男の女の子であって、お姉さんな兄貴なんだが、大丈夫か…。
こうして、それぞれにベッドに入り夜は更けた。
…深夜。
外から叫び声。
「あっちだ!」
「逃がすな!追え、追え!」
なんだか物騒な話し声だ。
アベル「おい、リサ、ムタイ、なんか様子がおかしいぞ」
リサ「う~ん、変なとこ触らないでよ」
アベル「触ってねーよ。なんか、追え、追えって言ってるぞ?」
ムタイ「オエッ、オエッ」
リサ「何よアベル、ムタイが飲み過ぎで吐いてるだけよ…クサッ!」
アベル「なんだそうか…クサッ!って違うぞ。外からだ…ちょっと様子を見てくる」
アベルは剣を携えると、宿屋から通りに出てみた。
「逃がすな~!」
「あっちの屋根だ!飛び越えていったぞ」
誰かが誰かを追っているのか。
角から人影。
…兵士?
兵士「おい、アンタ、こっちに賊がこなかったか?」
アベル「…賊?」
兵士がイラつきながら返事をせかす。
兵士「カンダタだよ!カンダタ!知ってるだろ?」
ぶんぶんとアベルは首をふる。
兵士「かーっ?なんだよ、知らねーのか!」
走り去ろうとする兵士をつかまえてアベルは尋ねた。
アベル「カンダタって何?」
兵士「もう、なんだよ!賊だよ!義賊気取ってるけどよ、平たくいや泥棒だ!でけえ体してて強いから気をつけろよ」
アベル「ふーん、おもしろそーだな。」
兵士「おもしろくねーよ!何か城の大事なもの盗んで逃げやがったんだよ!」
アベル「大事なもの、か。」
兵士が走り去ると、アベルもニヤリと笑って走り始めた。
「ロマリア最高じゃの!酒はうまいし、風呂はいい湯で、おねえちゃんもべっぴんじゃ!」
ムタイ、酒と風呂はいいが、それは男の女の子であって、お姉さんな兄貴なんだが、大丈夫か…。
こうして、それぞれにベッドに入り夜は更けた。
…深夜。
外から叫び声。
「あっちだ!」
「逃がすな!追え、追え!」
なんだか物騒な話し声だ。
アベル「おい、リサ、ムタイ、なんか様子がおかしいぞ」
リサ「う~ん、変なとこ触らないでよ」
アベル「触ってねーよ。なんか、追え、追えって言ってるぞ?」
ムタイ「オエッ、オエッ」
リサ「何よアベル、ムタイが飲み過ぎで吐いてるだけよ…クサッ!」
アベル「なんだそうか…クサッ!って違うぞ。外からだ…ちょっと様子を見てくる」
アベルは剣を携えると、宿屋から通りに出てみた。
「逃がすな~!」
「あっちの屋根だ!飛び越えていったぞ」
誰かが誰かを追っているのか。
角から人影。
…兵士?
兵士「おい、アンタ、こっちに賊がこなかったか?」
アベル「…賊?」
兵士がイラつきながら返事をせかす。
兵士「カンダタだよ!カンダタ!知ってるだろ?」
ぶんぶんとアベルは首をふる。
兵士「かーっ?なんだよ、知らねーのか!」
走り去ろうとする兵士をつかまえてアベルは尋ねた。
アベル「カンダタって何?」
兵士「もう、なんだよ!賊だよ!義賊気取ってるけどよ、平たくいや泥棒だ!でけえ体してて強いから気をつけろよ」
アベル「ふーん、おもしろそーだな。」
兵士「おもしろくねーよ!何か城の大事なもの盗んで逃げやがったんだよ!」
アベル「大事なもの、か。」
兵士が走り去ると、アベルもニヤリと笑って走り始めた。