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どらくえ3

第7章 いざないの洞窟

「リサ、頼む」

「やっと私の出番だね」

リサは笑顔を作って呪文の詠唱を始める。

掌に熱が集約され、その中心に炎が現れ、壁を照らす。

みんなが老人の顔を見る。
「…お願いします」

その言葉を聞いて、壁に向き直る。

リサが呪文を発動させる。

『メラ!』

火球が魔法の玉目掛けて飛んでいく。

命中した炎が魔法の玉を熱し、色が変わった瞬間。


ドーーーーンッッ!!


ズズンッ!!


激しい爆発音と壁の崩れる音がして、埃が舞い上がる。

―やったか?

みんなはじっと息を潜めて壁のあった場所を見つめている。

埃が次第に落ち着いてくる。

見えてきた。

壁は…


落ちて、道が見えていた。

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