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どらくえ3

第7章 いざないの洞窟

暗闇の向こうで気配がする。

かなりの大型。

獣くさいこの臭いは嗅いだことがある。

…オオアリクイ?

アベル達は接近してくる敵に備える。

姿を現したのはオオアリクイに似ているが二回りほど体の大きい銀色の魔物だった。

「あれはオバケアリクイじゃ」

ムタイが叫ぶ。

オバケアリクイはムタイに注意を向けたが、その隙にイースが飛びかかる。

鼻っ柱に一撃。

ズガッ!

ギャアア!

オバケアリクイが悲鳴をあげる。

しかし

『メラ!』

呪文。

リサじゃない。

オバケアリクイの体に隠れていた、魔法使いが姿を現して火の玉を放ったのだ。
オバケアリクイに次撃を狙っていたアベルは直撃をくらった。

「うあっ?」

火の玉の不意討ちで床に飛ばされるアベル。

服が燃えている。

転がって消す。

ムタイはアベルに回復魔法を施す。

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