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第3章 《 三章 》成長と言う名の堕落

悲しくなった。
悔しくなった。

私は変わってしまった。
あの頃と同じでは、居られなかった。

あの頃の自分の世界は、ぐちゃぐちゃで、何を描いているかわからなくて、
誰も魅了できない、言わば、初心者の夢の絵である。

しかし、あの頃の絵には、
夢があった。
楽しんでいた。

今の夢のない、現実に叩きつけられた妥協したような絵より、遥かに希望に満ちて、光り輝いて見えた。

心の中で泣き叫んだ。

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