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第4章 《 四章 》プロポーズ

そんな私に、心の中のあいつが声をかけた。

「またやり直せばいいやんか。それに、何で悲観的になってんの?俺はもっともっとポジティブやったはずやけど?」

俺だ。

心の中で、自信の変化によって体を縛られ封印された私。

俺は言った。
「あぁ、遅かった。そう思っている時は、まだ遅くなんかない。その時に挑戦するんや。やりなおすんや。遥かに苦しいことかも知れへんけど、そこで諦めたら、一生心に後悔って言う傷痕を残すことになるで。」

私は心に呟いた。
「また、戻ってもいいかな。
沢山の人に迷惑をかけてしまうかもしれないけど、私は俺に戻りたい。自由気ままに自分の世界に浸りたい。」

俺はその声に応えることはなかった。
その時には私は俺に戻っていたのだから。

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