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DRAW!

第2章 《 二章 》DRAW?

あの時、たしか・・・
筆記用具を家に忘れて、ブレザーの胸ポケットに入っていたボールペンで絵を描こうとしてたんだっけか?

なぜだろう。
才能なんて言葉。
信じてなくて忌み嫌ってたはずなのに。

何かに押し動かされるように
手が動いて。
自分の作る世界。
スケッチブックに俺が沈んでいく。

創像?
妄想?
想像?
創造?

完全にモノクロで、
線と線の世界。
Paintではなく、Draw。

これが才能?
そんなものは、自分にはないと信じていたのに?

「おーい、聞いてるかー?」
教師の声で自分の世界からすくい上げられる。

そうだった、今は授業中なんだった。

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