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切ない朝

第5章 「痴漢」

「・・うぅ・・」
昌子は不覚にも声が漏れ始めていた。

だけどそれは今までの声と違い、明らかに高まりを感じる女の声になってきた。

ただ、敏感になって反射的に出る声とは違う、淫靡な、熱い吐息だった。

痴漢が指をまた尻のほうに持って行く。

「・・感じて来てるね。熱く、湿っているよ。トロトロな液でね。」

そう、昌子は感じていた。すでに頭まで熱くジンジンしびれて、指が触るたびに体の芯がぴくんぴくんとしてしまっている。

昌子だって、14歳の女の子だ。いくら部活漬けでも興味本位からオナニーの真似事くらいははしたことはある。

だけどその時は秘肉の入り口を刺激しているうちに感じすぎてしまい、怖くなってやめたのだ。

だけど、今は痴漢のおかげでたとえ感じてしまっても自分の意志ではやめる事が出来ない。

昌子はいつの間にか嫌がるよりもこの先の展開に期待してしまっていた。

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