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彼の名前はラチェッタ・ブラン。
魔法使いだ。

三ヶ月前、人類と魔法使いの戦争の火蓋が切って落とされた。

ラチェッタは人類が好きだった。
だから、人類を守りたかった。

たった一つの命でも守りたいと、ラチェッタは人類の見方についた。

魔法使い達はラチェッタを裏切り者だと触れ回り、ラチェッタは多くの魔法使いに狙われた。

この日も、木の木陰で目覚めた時には2人の魔法使いがこちらを見下ろしたっていた。

2人は術式を呟くと、魔術で出現させた丁度50cmくらいの刀を乱暴に狂わせながら突進してきた。

「焦りなさんなって･･･。」

ラチェッタはため息をつきながらゆらりと立ち上がると、指を鳴らしながら軽く、ほんの数センチだけ浮き上がった。