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後悔

第2章 私という人間

初めに、私という人間について、少しだけ、話しておきたい。

私は、今から30数年前、九州の片田舎の、とある町で産まれた。まぁ、ごく普通に産まれ、ごく普通に育ち、今に至っている。どこにでも居るような平凡な人間だ。ただ、多少、困難な家庭環境ではあったのだが、それはまた、後に語るとします。

30数年生きてきて、人並みに女性を好きになったし、失恋もした。
恥ずかしい話しながら、これまでの人生での私の恋愛経験は、わずかに2回(つまり二人)・・・まぁ、それだけ私はモテないのである・・自分で言っては元も子もないが・・・
そんな私の初の恋愛は、21才の時。世間から見れば、かなり遅咲きであろうと思う。その出会いから終焉を迎えるまで、僅か4年という短い間ではあったが、とても充実していて、楽しかった。恋愛とはかくも楽しいものだと解らせてくれたし、同時に、終わりとはこんなにも辛いものかとも教えてくれるものであった。だからであろうか・・・25才を迎える頃には、恋愛に臆病になり、もう恋なんてしなくてもいいと、思うようになっていた。

話を戻し、私の家庭環境について、少しだけ話をしておきたい。

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