秘書のお仕事
第9章 板挟み
「よしゃ、ごちそうさま!」
隣でパンっと手を叩く音が聞こえた
涼は完食してしまったようで、満足げにお腹を撫でている
『あんなにあったのにもう食べちゃったの?』
「だって美味いじゃんここの料理♪」
和むなぁ…
涼がいるだけで、なんだか場の空気が和むよ…
「…なんだ、品のないやつだな」
ってこらクソ社長
何でお前はそういうことを言う…?
「はい?何かおっしゃりました?」
うおーん涼くんやー
君もそんな挑発に乗りなさんなよ〜
「食い終わったのならさっさと仕事に戻れ」
「すいません社長様。でもまだ休憩時間残ってるんすよね。社長こそ、お食事済んだようじゃないですか?」
あれ?
なんか険悪な雰囲気満載??
居心地悪さマックス???
「俺は相沢が食い終わるのを待ってるんだ」
「俺だって、千晴が食べ終わるの待ってるんすよ」
「”千晴”だと?」
「何か文句でもありますか?」
ど
どどどどうしよう