秘書のお仕事
第4章 秘書のお仕事
自己嫌悪で潰されそうになりながらも、あたしは社長が用意してくれた机に紙を置いた
ちゃんと椅子まで用意してあるではないか
『さて』
予定組め
だなんて、唐突過ぎてわかんないんですけどー
と首を傾げていると、机の端にマークが付いていることに気づいた
『…』
ブランド"EXE"のマーク…
え?超高価!!!
『社長、これって…!!』
「何だ、気に入らないか?」
『いえ!!…ぁり…』
…がとうございます、とは言わないぞー!!
あたしはバッと社長から目を逸らし、机に向かった
スケジュールか…
あたしは書類に目を通した
A会社との交渉が9〜11時までで
、
1〜3時までが企業Bの打ち合わせ…
そのあとすぐにCコーポレーションが…
『…』
とりあえず、秘書の仕事って何だ?
あたしが机に向かって悶々としていると、部屋をノックする音が聞こえた
「入れ」
社長は顔を上げずにそう言う
「失礼します、菊地社長。ご注文の品を届けに参りました」
入ってきたのは、宅配便のお兄さん