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秘書のお仕事

第4章 秘書のお仕事



___________



「今日から、予定を組んでいけ」


『え…はぁ』



その日のお昼時だった



あたしは昼食を取りに食堂へ向かおうとしたが

社長に呼び止められてしまった



『あの…予定って…』


「これだ」



社長はバサッと紙束を、そしてパソコン画面をあたしに向けた


『これは…』



「今詰まっている予定だ、まだまだこれから増える…
お前が自分で予定を組め」



『…え、こんなたくさん…』



何十件あるんだ…?



内容を見てみると、他の会社との交渉や工場訪問、もう何から何まで詰まっている



「秘書の仕事だ」



『…』



「返事は?」



『…はい』



あたしは紙束を受け取った




「そうそう、お前のためにデスクを用意しておいてやったぞ」


『まじっすか?』


「ああ」


社長が顎で指した方を見ると、部屋の隅っこにポツンと机が置いてあった


それも、シンプルな4本脚の…



『あ、ありがとうございます…』


「ああ、気にするな」



『はい…』



ああ…


あたしったら素直に感謝してらぁああああああ!!!





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