秘書のお仕事
第7章 関係
ホテルに着き、部屋の鍵を受け取ると
あたしたちは廊下を歩いた
一歩進むたびに、心臓がバクバクと鳴る
何でこんなに…緊張すんのかな…?
「はい」
涼は鍵を開けて扉を開くと、先にあたしを通してくれた
『…ありがと』
ボソッと呟きながら中に入り、上着をハンガーに掛ける
「よっしゃ、千晴」
明るい呼び掛けに振り向くと、涼はベッドに腰掛けて
あたしを手招きしていた
『…///』
近くまで寄ると、涼は念を押すように言った
「これから付き合うとか、そんなことは考えなくていいから。
千晴の、ウサ晴らしのためだと思っとけよ?」
『…うん///』
あたしが頷くと、涼はあたしの手を引いた
そうして近づく唇に
軽くキスをする