
なんやかんやでモテる主人公
第12章 ありきたりな本音
プルルルルルルルー‥
プルルルルルルルー‥
私の耳には、そう聞こえている
はずなのに、心臓の音が邪魔をして
全く耳に入らなかった。
ヤバい…っ
緊張する…っ
ちょ…っ…ドキドキうるさいってば!!
すると…
『はい。こちら、心の音相談室です』
胸の方にやっていた手は
大きく波をうった。
バクバクバクバクバクッー‥
『どのようなご用件で?』
清水先生の声が…また私をあつくして…
心臓をあおらせた。
『えっと…っ…たわいのない話…希望……です…っ』
私…バカだ。
電話のおくでクスッと笑う先生。
『あの……そんな…理由でもっ…大丈夫ですかっ……?』
『もちろん。お嬢さんと、たわいのない会話…僕も希望しようかな』
なんて笑う先生…
ぎゅぅぅぅぅぅぅっー‥
っとパジャマの胸の方を
握った。
ヤバい…ヤバい…//
このままじゃ…私死んでしまうんじゃないかって…思う位…心臓が今にも破裂しそうだった…。
