
なんやかんやでモテる主人公
第12章 ありきたりな本音
『僕の口調、真似しないでよ』
っと笑う先生に…また胸が
締めつけられて…
あぁー‥やっぱり…私はこの人に依存しているって改めて感じさせられた。
『早く僕のとこにおいでよ?』
ドクンッー‥
『はいっ…もちろんです』
一瞬…違う意味に思ってしまって…
少しどもってしまった。
『そしたら、次はこのオルゴールを君にプレゼントするよ』
『そんな…っ悪いです…っ』
すると先生は少し
不機嫌そうな口調で
『いらないなら、別にいいけど』
そう言う先生がとても愛しく思えた。
『いりますっ…いりますっ…いります!』
『ふふっ…待ってるよ』
『はいっ…』
先生の言葉1つ1つに
反応して…上手く言葉を返せなかった。
『それに今年はイルミネーションも見に行かないといけないしね?』
あの時…初めて会った時に
した約束…まだ覚えてくれてたんだ。
『それから…それから!駅前のモンブランも食べましょうね?』
