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☆smile☆~あの笑顔は私だけ~

第1章 遅すぎる発見

―5月

ついに旅行だ。

旅行といえば夜の暴露大会!
あたしと萌は2人で語りつくした。

萌乃「ねぇねぇ。うち谷口亮輝が好きなんだ。」

突然の事に驚いたが、応援することにした。
あたしはその時よく知らなかったが、谷口君は学年で1位2位を争うほどのモテ男だったらしい。


萌乃「幸せな恋したくない?」
りほ「ほんっと!あー彼氏欲しいなぁー」
萌乃「どんな恋が幸せだと思う?」
りほ「...」

恋だなんて、そう深く考えたことがなかった。

りほ「幸せな恋ねー。萌はどう思うの?」
萌乃「うち?お互いが楽しめる恋かなー?」

お互いが楽しめる..?
つまり、両想いになるという事みたい。

りほ「でも、まだ1ヶ月位しか経ってないし、恋って言っても、あたしは...。」
萌乃「何言ってんの?(笑)うちだけじゃなくて、結構みんな恋してるよ?」

こんな感じで、旅行の中であたしが学んだのは、すでに自分のまわりみんなが恋をしている事。
でも、自分にはまだ幸せな恋すら何かが掴めていなかった。

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