 
向かいのお兄さん
第9章 祭
「美咲ちゃん…しかも、浴衣~可愛い~///」
真っ先にこっちへ向かってきたのは和樹だった
その後ろには、直也を含めた他のメンバーがぞろぞろとついて来る
『やっほ』
「今日は友達と来てんの?」
『あ、うん』
取り留めのない話をしているうちに
あたしと遥はイケメン労働者たちに囲まれた
わお
逆ハー最高
『和樹は?』
「見ての通り、皆で来たっ」
あたしが周りの人たちに会釈すると
同じように会釈が返ってきた
はじめましてではない
何度か顔を合わせたことのある人ばかりだった
「なぁ美咲ちゃん、良かったら一緒にいようよ」
『へ?』
和樹が言い出すと、皆口々に言った
「それいい!!」
「やっぱり華は欲しいもんなー」
「そっちの子もどう?」
遥はおどおどとしながらも、やはり気の強い子なので
「いいですねーっ、行きましょうよ!!」
すぐに打ち解けてしまった
 
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