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向かいのお兄さん

第25章 聞いて




『…でもね…』



顔の震えが収まると、あたしは再び口を開いた





『直也の素敵なとこ…いっぱいいっぱい、知ったんだ』





「…」






車は駅前に停まった




送り迎えで他にも車が多く、
なんとか道を挟んで停めることができた状態だった










『…直也…』











この想いをさ


今のあんたに伝えたら





ちゃんと言葉で伝えたら





一体どんな顔、してくれるのかな






ねえ、直也…






そのまま聞いていて



あたしの気持ち



聞いていて










あたしね…
















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