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向かいのお兄さん

第26章 幸せだったんだ










「み…さ…」
















     痛い





ぐちゃぐちゃに




       なりそう











嬉しかったんだ




    今まで味わった
     ことのない





幸せ






     あの時…






















『ばいばい』





あたしは
涙も気にしないで


ドアを乱暴に開けて




道を



渡った













「美咲!!!」










振り返ると



直也が車から飛び出してきて







あたしは思わず



引き返そうと





した











キキィィー!!!!








耳障りな音が

飛び込んできて







一瞬


わけがわからなくなった















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