向かいのお兄さん
第26章 幸せだったんだ
直也は
車の後ろの扉を開けた
「乗って」
『?
うん』
あたしが、痛む体を無理矢理動かして車内に入ると
続いて直也が入ってきて、バタンと扉を閉めた
「みーさーき」
『何?』
と、振り返った瞬間
あたしは直也に口を塞がれた
もちろん、唇で
『…///』
すぐに直也は、舌であたしの唇を突き始めた
唾液で濡らされた唇は隙間を開け
舌が進入してくる
『っ…ん///』
久しぶりのディープキスに、早くもあたしは声を漏らした
舌と舌を絡めあう
一方的と、お互い想いあったキスとでは
ここまで差があるんだな…
あたしは
幸せでいっぱいだった