向かいのお兄さん
第27章 結ばれたくて
『や…やだぁ…///』
くすぐったくて首を傾げるけれど
直也はますます面白がって
あたしの耳をくすぶった
決して触れはしないんだ
息をフゥッと当てて
クスッと微笑を漏らして…
「言わなきゃもっと…じらしてやるから…」
背中からはい上がる寒気は、首まで届いて身震いに変わる
『じゃ…じゃあ…、キスしてって言って…?』
「…」
直也はあたしから顔を離すと、ニコッと笑った
「美咲が先に"胸揉んで"って言ったら、言ったげる」
『やだよ先なんて…!!///』
「何で?
後々言うことじゃん」
『…///』
だって…
直也に甘えて欲しいんだもん…
『あ…///』
「ん?」
『あたしの胸…揉んで…?///』